健康コラム

2024.09.19

思春期女子の貧血のレメディ

  • 健康相談

保健師ホメオパスの末田です。
当相談室のHPからいろいろなお問合せを頂戴します。すでにホメオパシー・ユーザーという方が多いと感じますが、お名前がすべて平仮名だったり、ご住所を自治体名までしかご記入くださらなかったりさまざまです。ホメオパシーはインチキ療法と揶揄されることもありますが、けっこう真面目に向き合っている私にとっては、問い合わせフォームからのいい加減なご質問には気をつけたいなと感じています。うちは吹けば飛ぶような小さなサロン。というよりも、日本におけるホメオパシーの位置づけなんてバッシング一つでコテンパンに叩きのめされてしまうような脆く危ういものです。
出る杭は打たれるという厳しい世の中ですので、細々と永くサロンを継続するためにも、問い合わせからの回答には慎重にならざるを得ません。


さて先日、ある女性からのお問合せがありました。この方もご住所は地区名までのご記入。「アレチス・ファリノーサ30Cを探している」というものでした。
耳慣れないレメディですよね。そう、セルフケアキットには入っていない小さなレメディです。
お返事をどうしようか迷いましたが、私ってお人よしだなと感じながらも、こういうオタクな質問には血が騒ぎます笑

私は次のように返事を書きました

そうなのです。このレメディは日本では一般的ではありませんが、スターグラスという植物名はご存じの人もいることでしょう。
これはホメオパシーでは貧血に用いられることがあります。しかし、貧血には30Cではなくマザーチンクチャーで用いられます。つまり、ポーテンシーは1X(10倍希釈)ですね。

アレチス・ファリノーサのマザーチンクチャーは根の部分から作られ、虚脱感や疲労感、倦怠感の強い貧血症状に用いられます。月経障害や不妊症など、女性の生殖の健康をサポートするハーブとして、古くから使用されてきました。先住民族の間では、このハーブは流産の経験がある女性に投与されていました。ちなみに、エストロゲンに類似した成分を含むために妊娠中は禁忌です。
けっこう重度の貧血にもインドのホメオパシー病院では使われているようです。
研究論文もありました。
貧血を主訴とする10歳から19才までのインドの女子生徒30名に、アレチス・ファリノーサのマザーチンクチャーを投与したら貧血が改善したというもの。大さじ2杯の水にマザーチンクチャー10滴を入れ、1日3回服用させたところ、採血データではヘモグロビン値が上昇する効果があったと論文では締めくくられています。

参考資料:インドAYUSH省HPより、MNRホメオパシー医科大学の産婦人科の助教授の論文

話を元に戻しますが、HPからのご質問に対し私ってお節介だなーと思いながらも、30Cは一般的ではないことと貧血のセルフケアならば、まずはポリクレストレメディと言われる一般的なレメディをお勧めするという旨をお返事しました。
結果、たいていは一方通行のやりとりに終わってしまうのが90%です。この方も例に洩れずお返事はありませんでしたが、貧血は解決に向かっているだろうかと思いめぐらせる今日この頃。

今日も最後までお読みくださりありがとうございます。

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