健康コラム

2022.07.06

田植え皮膚炎

  • ホメオパシー
  • 健康・病気

ここ熊本は、田植えは6月ころに行われます。他の地域はもっと早いようで、GWに私の実家がある広島に帰省した時には、ほとんどの田んぼに稲が植えてあり、毎度「早いなぁー」と思います。

菊池市では先週あたりでようやく近隣の農家さんの田植えがほぼ完了したようです。子どもたち総出で田植えを手伝う姿も微笑ましいです。田植えはお試し体験程度の私にとっては、裸足で泥の中に入った時のニュルっとした感覚が今も忘れられません。


さて、この時期に田んぼで作業をしていると、痒みを訴えることがあります。
田んぼのみならず、ザリガニ捕りや川遊びなどで手足がかゆくなった経験はありませんか?見るとかゆい部分にぶつぶつが出てカブレているかのように見えます。

これ、カブレではありません。皮膚科に行くとたいていはステロイド軟膏が処方されます。正しい病名は「鳥類住血吸虫セルカリア皮膚炎」のことが多く、原因は水の中に住む寄生虫によって皮膚炎が生じます。かゆみが強くてかくとブツブツ、というよりボコボコになることもあります。

セルカリア皮膚炎

海外では水泳掻痒症(スイマーズ・イッチ)とも呼ばれます。川遊びの後に画像のような発疹が生じます。
私の持っているDr夏秋の臨床図鑑「虫と皮膚炎」にはこのセルカリア皮膚炎は掲載されていませんでした。

田植え皮膚炎のレメディ


ホメオパシーではAnt-cアンチモンクルーダが候補です。
日本のホメオパシーキットでは200Cですが、できればもっと低いポーテンシーが望ましいでしょう。
ほかにもUrt-uアーティカウーレンも候補です。
これは日本のキットにはありませんがかぶれや蕁麻疹に役立つレメディ。Urt-uのホメオパシー軟膏も個人輸入で手に入ります。これは、あせもやちょっとした湿疹、かぶれなどのかゆみに便利ですよ。

レメディの希釈率は、私は6Cをお勧めします。1日3回程度粒で取りましょう。もし、痒みが強い時には頻度を増やします。
そして、Ant-cやUrt-uで思わしくない場合や、田植え皮膚炎(セルカリア皮膚炎)以外の原因が考えられる場合は、セルフケアに固執しすぎないようにしましょう。
専門医を受診して確定診断を仰いだうえで、ホメオパシー健康相談をご利用ください。

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