2022.01.11
月経困難(PMS)に強いホメオパシー
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今回は多くの女性の悩みである生理痛について。 私の最近のケースをご紹介します。記事後半では月経痛のレメディのヒントを記載しますのでお役立てください。
ロキソニンが不要になったNaさん
22歳の女性、Naさん。高校に入ってから月経困難症に悩むようになりました。今までで一番服用した薬はロキソニンです。
生理が始まると激しい腹痛に襲われ、意識がもうろうとなるくらいです。
とくに、ここ2年間は生理痛を予防するために1日目と2日目に必ずロキソニンを服用しているということでした。
健康相談では、月経痛だけが主訴ではありませんでしたが、クライアントさんにとっては月に1回の悪夢です。 月経時のロキソニンの代わりにBellベラドーナ30Cをお渡ししました。
翌月の健康相談の時に彼女が言った言葉は、 「今までで一番楽な生理だった。びっくりするくらい」
5日間の生理のうち、ロキソニンンは使わずにBell30Cを1日2~3回繰り返して2日間だけ取ったんだそうです。 痛みはずいぶん楽になり、Bellの追加購入のご希望がありました。
健康相談は数か月に一度の間隔で、そのほかの主訴について取り組んでいますが、Bellはお守り代わりに用いられています。
しかも、そのBellを使う頻度もぐんと減り、月経痛そのものが解決に向かっていることはホメオパシー・ユーザーにとっても朗報でしょう。
ホメオパスによる健康相談は、クライアントさんの全身を勘案してレメディを選定していきます。結果、全体的な健康状態の向上につながり複数の訴えが解決していきます。
人間は部分ではなく全体で構成されているということを常々感じます。
月経痛とホメオパシー
ほとんどすべての女性が経験していると考えられる症状の1つとして「月経痛」があります。
「月経困難症」とか「月経前症候群(PMS)」などという言葉を聞いたことがない方はいらっしゃらないでしょう、
この症状に対して適切なホメオパシー療法のレメディが与えられると、まるで筋弛緩薬のように痛みがゆるみます。これは薬効を謳うものではなく数多くのクライアントさんからの経験談です。
まあ実際には、イブとかバファリン、ケロリン、ロキソニンなどといった市販薬が用いられるのが一般的ですよね。それで緩和するのであれば市販薬の使用はそれほど悪い考えではありません(確かにホメオパシー療法が望ましいけれど)。
しかし、問題はそのリピート回数にあります。子宮の強い痙攣痛のために市販の鎮痛剤を何度も大量に服用する必要がある女性がいるということです。
そして、痛みへの表現しがたい不安に、少なくとも月に一度はひどく悩まされているのです。こ
のままずっと鎮痛剤を取り続けて薬物毒性は大丈夫なのだろうか。未婚の女性であれば赤ちゃんを産むことに対して不安が及ぶ場合も少なくありません。
月経困難症をホメオパシーで考える場合、一般的な下腹部痛のほかに、その人が有する特有の症状を見極めていきます。古典的な症状よりも、個別性のある症状がより重要になってくるのです。
たとえば、痛みの感覚、その影響を受ける部位、悪化する時間帯(または改善する時間帯)、月経周期、生じているときの心理的な状態などなど。
これらの個別的な症状の詳細こそが、その人にピッタリのレメディを見つけるために重要となります。 以下、ご紹介するレメディをまずはお試しください。そしてこれらが今一つの場合は、健康相談をお申込みください。
月経痛の代表的なレメディ
月経困難症の急性症状の場合に私が最もツカエルと思えるレメディは、Mag-pマグ・フォスです。
これは、「ホメオパシー版痛み止め」と呼ばれるレメディで、レメディの希釈濃度は基本キットに入っている30Cまたは、ティッシュソルト(生命組織塩)12Xが良いでしょう。
このレメディは、けいれん、神経痛、耳の痛み、歯の痛み、腹痛、足の筋肉のけいれん(こむらがえり)など、体のどこでもけいれんを和らげることで知られています。
月経困難の場合は、子宮の痙攣痛に対応します。早い人では、Mag-pを取ったのち10分後にはけいれんが緩和していることに気づきます。
痙攣痛が激しい場合は、より強いエネルギーをもつ1Mをお求めになるとよいでしょう。これを1〜3回ほどリピート投与することで、痛みの強い月経困難症に迅速に役立つことが経験的に知られています。
Mag-pは糸のような月経血が便器に流れることがあります。
※あなたにとって適切なポーテンシー(30Cまたは12X,1Mなどのレメディのエネルギーレベル)を見つけるには、さまざまなポーテンシーを試す必要があるかもしれません。
※Mag-pの投与方法として「ホット・セブン」と呼ばれる手法があります。これは12Xを温かい湯に溶かしてすすりながら、何度かリピートするという方法です。
月経痛の時に、カイロなどで腹部を暖めたい。そしてあまりのおなかの痛さに腹部を丸めてダンゴムシのような容姿で過ごさないといけないという方はColoc(コロシンシス)が役立ちます。
Mag-pも温かさで好転しますが、体を丸めこんで二つ折りにならなければならないほど、というのが特徴的な症状です。
熱さで悪化する、もしくは熱くなることにより敏感になる場合はChamカモミラが主要なレメディとなります。Chamは落ち着きがなくなりイライラと怒りが湧き上がり、生理中は同居家族に特別な配慮を強いる女性と化します。痛みやちょっとした騒音などで不機嫌になり、大声をあげたり物を投げる場合もあるほどです。
月経中、頻尿になる場合も多いです。Chamを必要とする女性はデリケートですので、周囲から見ると状態よりも大げさにふるまっているようにも見えます。
もう一つ、Nux-vナックスボミカの月経痛があります。この人もCham同様、不機嫌で苛立つレメディです。Nux-vさんは、腰の痛みや吐き気、場合によって便秘が生じます。
そしてChamと異なるのは、温かくすることを望みます。
このほかにもPulsポースティーラは月経血が排泄し始めると痛みが楽になっていき、不安で一人になることを恐れます。
精神像は誰かと一緒にいることを求め月経の時期になると、彼に頻繁に電話をかけてめそめそ電話口で泣いたりする女性にピッタリです。
Sepシイピアも忘れることができません。お産経験者で産後から始まっているような月経痛、またこのSepの場合は、あたかも子宮が落ちてくるようなけだるい感覚があり、月経時には長時間の立位はつらくなります。とにかく月経中は座って作業したがります。
夫に対して手厳しいタイプの女性でもあります。そういう意味で、Sepは夫婦関係の改善にも役立ちます。
さて、今回のブログ記事でケース紹介したBellベラドーナについて。
月経痛は下腹部が激しく痙攣して痛みます。痛みで叫ぶことさえあります。血が上方にのぼっているかのように顔が赤くなり、体は熱くなり身動きできない状態です。
月経血も多くナプキンは「多め」でなければなりません。血の塊がドロリと出ることもしばしばです。
月経過多といわれる経血の過剰流出は、通常7日以上続く出血です。
これは、ホルモンの不均衡のほかに、子宮筋腫や子宮内膜症、骨盤内感染症などによって引き起こされる可能性があるので注意が必要です。
そして、長期間にわたる月経過多は、鉄欠乏性貧血を生じる可能性があります。
私のホメオパシー健康相談では、数多くの子宮筋腫のケースに対応していますが、子宮筋腫はなかなか手ごわい疾患の一つであることも書き添えます。
話を戻して、急性の月経過多に使用されるレメディとしては、Chinチャイナ、Ipイペカック、Phosフォスフォラス、Sabinサビーナ、Crocクロッカス、Secスケイリーなどです。
ホメオパシーを適切に用いることで、月に一度の悪夢から解放される女性が一人でも増えることを願って、またホメオパシーによって子宮摘出術などを受けなくてもよい女性が増えることを私は信じています。
長文、最後までお読みくださりありがとうございます。
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