2022.09.26
クスリの過剰服用と若者のこころ
- こころ
このタイトルでブログ記事をクリックなさった方は、きっと薬物で悩んでいるご本人または、その親御さんではないでしょうか。
私が購読している西日本新聞にオーバードーズの記事がありました。子どもの心の揺らぎの原因は、家庭と学校が大きく占めます。まずは現状についての記事を引用します。
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市販薬への依存は若者の間で急速に増えている。国立精神・神経医療研究センターの松本俊彦医師らが行う「全国の精神科医療施設における薬物関連精神疾患の実態調査」によると、薬物依存で治療を受けた10代の使用薬物のうち市販薬が占める割合は、2014年はゼロだったが徐々に増え、20年は半数超に上った。
かつて若者の薬物依存はシンナーや危険ドラッグ、大麻などの違法薬物によるもので、学校に行かず、非行歴がある若者が少なくなかった。近年はこうした若者は減り、表面的には「良い子」として過ごしながらもメンタルヘルス上の問題を抱え、心理的苦痛を和らげるため市販薬を服用するケースが目立つという。
「嫌なこと忘れたくて」市販薬2瓶一気に…若者に広がるオーバードーズ |【西日本新聞me】 (nishinippon.co.jp)
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鎮痛薬や風邪薬のオーバードーズが若者の間で増えています。若者といっても10代の思春期の子どもたち。元来まじめで、親が高圧的&過干渉な場合に生じやすいようです。
薬を飲むと<気持ちがよくてふわふわする>、つらい現実からの逃避行動ですが、命を落とすこともあります。
自分の命をつなぐためにクスリを過剰に服用しているのだけど、結果として命を危険にさらすという事実に心が痛みます。
逆に、勉強に励みたいあまりに覚醒作用の強い飲料で依存症に陥ることもあります。もっともっと、こんなんじゃダメだ、と自分を追い込みすぎてしまいます。
心が病み、崩壊する過程には、親の関わりが色濃くあります。親がもっと寛容であれば防げた事故である可能性も否定できません。
親の関わりで気をつけるべきこと
先日、小学校が主催した保護者向けの教育講演会がオンラインで受講できました。講師は、日頃から子供の福祉や養護施設、更生施設に携わる方(名前忘れました)。
内容は実に実践的で今日から使えるものばかりでした。
講演のスライドをわたしが編集したのが次の画像です。
あちゃー、わたしも反省しきりですが、やり直しができるのが子育てのいいところ♪
子どもを変えることはできません、子どもは自分の人生の身代わりではないし傀儡でもありません。
愛という名のもとで親が子どもを追い詰めるのは、非常に罪深い。毎日のように子どもに習いものをさせ、子どもの遊ぶ権利を奪う親には私は閉口してしまうのです…。「アンタ、やってみなさいよ」と言いたい^^
「語らせよう」「選択させよう」は健康相談で
親が気づいたときにはすでに心が病んでいて、本人あるいは親の決断で、病院に受診することとなった高校生少女が次のようにスマホに心情をメモしています。
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よくわからない場所に連れていかれて、自分のことを少し話して
はい、あんたは鬱でもないって突き返されて
あ、そうですか としかならなかった
病名がもらいたいわけでも何でもなかったけど
そこまで深い話もしていないのに
あー、けっきょく大人ってなにも聞いてくれないんだって思った
もしかしたらその病院が悪かっただけかもしれないけど
最初がこれだったからさすがに次はもういいかなってなる
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精神科の問診とホメオパシーの問診、決定的に違うのは2つあります。
ひとつは、とにかく語っていただきます。過去の様子も含めて、初回相談では1時間半~2時間。
語ることは頭を整理することです。私はジャッジすることはありません。目の前に受かっている方の考え方が間違っているよとか、それはよくなかったね、などと言うことはありません。ジャッジするのは私の仕事ではないのです。
ありのあまの姿を、ありのままの言葉でとらえて、私の目の前に座って語っている方に一番近いホメオパシーレメディを探します。レメディを探すのが私の仕事です。
わたしだってもらい泣きをしてしまうときがあります。鬼の目にも涙、って笑われるかもしれないね^^。だけど、つらかろうなぁよくここまでやってきたなぁって思うと涙が止まらないこともあります。
クライアントさんと一緒に泣いてしまうこと、人間として当然です。一期一会、ご縁で巡り合った私たちです。クライアントさんとの出会いは、すなわち私の自己成長の礎となります。
もう一つの違いは、問診によってお渡しするホメオパシーレメディが異なるという点。1か月分、ほぼ毎日とっていただくレメディをその場で持て帰っていただきます。相談室でレメディを1粒スタートする人もいるくらいです。クスリのように副作用はありません。精神科のお薬の中には、食欲が増して太りやすくなったり、ニキビができたり、便秘になったりするものがありますが、ホメオパシーは限界まで物質を薄めた非物質の砂糖粒やハーブ液なので、副作用を心配する必要がないのです。
あ、それからもう一つ、決定的に違う点は、相談室を後にするときにほとんどのクライアントさんが笑顔で退室されることだな~。わたしも笑顔でお送りします。
オーバードーズのレメディ
ODオーバードーズを防ぐことがそもそも大事なのですが、すでにしんどい状態の場合は次のレメディをお試しください。
Staphスタッフサグリア:自分を押し殺して従属せざるを得ないレメディです。肉体的な虐待よりもむしろ心理的虐待は家庭内で起こりやすいものですが、なかなか表沙汰になりにくい盲点です。できてない部分を強調され、成績が親の期待通りにならないと、かかった費用のことや進学や職業の方向転換を脅されます。今日はなにを言われるだろうかとビクビクしながら、まるで飼い主から叩かれることにおびえる犬のような状態です。どうせ自分なんか、というあきらめが心底にはありますが、親の手前頑張っている姿を見せるしかない状態に。
Nux-vナックスボミカ:やりすぎ、激しすぎのレメディです。とにかく自分が一番にならないと自分が気に入らないという野心家。相当な努力家で要領もよく、カフェイン系の刺激物を用いてでも夜通し作業を重ねてトップを狙う人。下痢しやすい傾向があります。早食いで食後にげっぷをしたり、胃痛もちのこともあります。短気で気性が荒くなり、怒りの地雷がどこにあるのか家族がビクビクする人です。
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