2021.10.25
熱帯魚にもレメディ
- ホメオパシー
アグロホメオパシーという言葉をご存じでしょうか?
ヨーロッパでは、植物や土壌にもホメオパシー療法を使用します。
農薬に頼らない自然派の樹木医などから積極的に支持されている安全な手法です。
アグロホメオパシーの先駆者であり、「Homeopathy for Farm and Garden」の著者でもある、オランダのホメオパスのカヴィラジ(Vaikunthanath Das Kaviraj )は、
3日間で急激に進行したリンゴの赤いスポット(斑点)病に対してBellを使用し大成功を収めたことに端を発し、本格的にアグロホメオパシーの世界で研究をするようになりました。
その彼が、魚の寄生虫病にCinaをすすめています。
今回は、私の失敗談も交えながらレメディの与え方などをご紹介しましょう
金魚の失敗談
ずいぶん前のことですが、わたしの親戚がガラス瓶に入った金魚を持ってきました。
どこかのお土産だとか言っていたように記憶しています。一目見てこの金魚が普通の金魚ではないことがわかりました。黒くてヒラヒラした尾は大きく長く、たしかに珍しい金魚のようでした。
その人が泊っている数日のうちに、金魚の具合が悪くなっていきました。横に泳ぐようになって、ときどきプカッっと浮いてきたりします。こりゃ死ぬかも、、、誰もがそう思っていたことでしょう。その当時、私はまだホメオパシー学生でカヴィラジ氏のことも知らなければアグロホメオパシーというものも知りませんでした。
常に携帯していたホメオパシージャパン社の基本キット36から、Carb-vカーボベジ30Cを取り出し、その小さなガラス瓶に一粒落としてみました。Carb-vは、インドでは「最後の一呼吸」と言われます。死ぬ間際の呼吸を促すレメディ。新生児仮死で最初の自発呼吸が遅延している場合にも使うことがあります。
ガラス瓶の金魚がパクパク口をさせているのが、息苦しそうでCarb-vを選びました。レメディを一粒水の中に落とすと、横になって泳いでいた金魚に電撃が走ったかのようにビクンとなり瓶底に泳いでいきました。
パイレーツオブカリビアンの映画で、海の中にメダルを落としたときのあのドンという衝撃の感じ(わかります?)水に何らかの変化が起きたのを感じました。
しかし、、、翌朝、金魚は死んでしまいました。もっと追加でリピートしておけばよかったのかもしれない、当時はそう思いました。
今は、蘇生を促すならばレメディのタイミングが遅かったといえるでしょうし、あのタイミングならば「最後の一呼吸」の言葉通り、息を引き取るレメディの役割を果たしたのかもしれません。
カヴィラジの処方
ある女性が自宅で飼っているアロワナ(熱帯魚)の寄生虫について質問しています。なんでも、ウロコに虫がついているようで、魚は水槽を落ち着きなく泳ぎ回り、仲間の肴に対して攻撃的な態度を示しています。
カヴィラジが提案したのはCinaシーナ(メセンシナ)。
なるほど、Cinaはヒトの寄生虫にも使いますし、いらいらと怒りっぽい精神像をもちます。
肝心なのはその処方。レメディ100粒を1リットルの水に溶かし、本の上で50回ほどサクサクと強打したレメディ水を水槽に投入します。
熱帯魚用のポンプの位置から投入することで水槽全体に広がります。魚はレメディ水を全身に浴びることができるというわけです。
そのレメディ水、過剰投与は心配ないのか?この問いに対しては、カヴィラジは大丈夫と答えています。
レメディ水の効果は3日間ほど連続するが、その後は日光の紫外線(または設置しているUVライト)によって分解されるんだと。
寄生虫のサイクルからして、この作業を3~4回繰り返すと(つまり3日おきに100粒のレメディ水を投入する)寄生虫問題は解決するんだそうです。
気になるポーテンシーですが、6Xまたは6Cを勧めています。熱帯魚の飼育者はお試しください。
あぁ、わたしもあの時Carb-vを一粒なんてケチ臭いことしなきゃよかったのかも?
後悔先に立たずですが、延命という状況は自然界には存在しないので、金魚は天命だったのかも、と自分を慰めたりもして^^。
今日も最後までお読みくださりありがとうございます。
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